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米国の国債格下げで日銀、早くもピンチか?

from 松下誠 セーフリッチ

 
この週末の間に、米国の格付け会社S&Pが、
米国債をAAA(トリプルA)からAA(ダブルA)に
初の格下げを行いました。

 
これは1917年の格付け会社発足から初の格下げであり、
国債の格下げは、米国債金利の上昇を意味しているため、
これから10年の間に、2.5兆円の財政赤字を
削減して行かなければいけない米国にとっては、
大きな足枷となってしまいかねません。

 
とはいえ、まだまだダブルAなので、
それほどの金利上昇にはならないとは思いますが、
格付け会社S&Pは、更なる米国債の格下げも
検討しているため、今後次第では、

米国は深刻的な状況に追い込まれるかもしれません。

 
そして、それは日銀にとっても同じ事です。

  

先週、これ以上の円高は容認できない、と
単独の為替介入と10兆円の量的緩和の追加を決めた
日銀ですが、米国債の格下げでピンチか?という状況です。

  

米国の信用下がる=米ドルの信用が無くなる=米ドル安

というシナリオが形成されてしまうからです。

  

この状況下において今後も、日銀が追加の為替介入を
実施するかどうか?そこまでは分かりません。

  

分かっている事は、米国のデフォルト危機で
76円を切るかどうか?というギリギリまで行ってしまった
8月1日の安値を切って下落していくようなら、
日銀の為替介入は失敗になりかねないという事です。

  

野川徹さんのトレードマスター講座を受けられた方なら、
お分かりですが、8月1日を切ってから為替介入を実施しても、
それは負け戦の典型です。

 
下落トレンドは行くところまで行かないと止まりません。

  

なぜなら、8月1日の安値を切るところまで下落してしまったら、
それは日銀の為替介入に乗って加勢していった投資家も損させて
しまう事になり、

次、また為替介入を行ったとしても、
そういう人達の加勢は望めないからです。

  

日銀の中に、相場の原理、原則について知っている人が
どれだけいるのかどうか分かりませんが、
日銀がどれだけ大きな力を持っていたとしても、
為替相場のトレンドを単独で形成していく力はありません。

 
必ず“市場参加者の意思”あるいは“資金”を
味方に付けなければいけないんです。

 
それが、出来ないようなら日銀の為替介入は
失敗に終わってしまいます。

 
じりじりと下落して行っているドル円相場が、
8月1日の安値を切って下落してしまう前に、
更なる資金追加があるか?

 
あるいは、市場の意思が上昇方向に転換していくか?
注目していきましょう。

  

 
松下誠


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